拝み屋さんに拝む考

日本で知られている世界の宗教を雑学風に宗教学者が書いた本があり、見ると宗教は伝統宗教と新宗教に分けるようだ。伝統宗教は元々の宗教家が教師の資格を宗派や教派の学校で資格を得て地域社会で固定(寺社など)し、わかりにくい経文で教えを説くが、一方新宗教では創始者は普通の主婦、サラリーマン、農民などが教祖になる例が多いとのこと。教師の資格に特別な学校はないし、組織としては支部がどんどん増えることがあるとのこと。また教えはわかりやすい表現で行うとのこと。巷には大中規模な団体として存在するものから、よく見るとあぁ拝み屋さんだ!と言うような、零細に「思う教え」を布教しているところまで千差万別の感がある。ある一般住宅の玄関に大きなしめ縄があるのでそこの奥さんらしき女性にこれは何なのでしょうかと尋ねたことがあった。主婦は「この奥に神様がいると言うお印です。」と言われた。宗教観は感性の世界なので本人がそう言えばそうですかとしかいいようがないので話がややこしくならないうちにその場を離れたが、このようなところでも信者の獲得に成功すればいつかは皆さんが知る有名な宗教団体になるかもと思ったりもする。平べったく言うと「拝むこと」なのだが、ある宗教団体の30歳がらみの女性信者の方が「どうして拝むだけで境涯がよくなるのか分からないという人がいたので、テレビはスイッチを入れれば見られるでしょ、どうして映るのか考える必要がないのよ」と言ったと言う。まあそうかもしれないが拝むことによって期待するものを得たい人にとっては有難味もなく神秘の力もなく「あぁそう言うことね」としらじらしい思いで帰途につくと思うが。あるものの販売店があり時々寄っていた時、そこの数人の女性スタッフが、すすきのスナックなどのお客さんに花を売り歩く統一教会の信者の女性の印象と一緒なので店長さんに何となく聞いてみた。「此処って統一教会の関係ですか」と聞いたら「そうだ」と言った。その後、ふつふつと好奇心が湧いてきて確かこんな本があったはずと探し、書店で買ってきた。「淫教のメシア文鮮明伝」という本だ。本によると、その販売店は多分統一教会の統一産業に属する企業だろうと思われた。統一教会の企業体の中に政治団体の国際勝共連合や国際女性勝共連合などがあるようだ。(ちなみに高麗人参を販売する「一和製薬株式会社」などもあった。)自民党内の統一教会の汚染は多分日本の右翼と韓国利権からの利害が一致し現在に至っているのかも知れない。ちなみに宗教団体の政党が自民党と連立政権をつくるきっかけになったのは自民党代議士の野中広務さんが宗教団体の届け出ている資産リストに、届け出のない資産がいろいろあることがわかりそれとなく伝わるふうにもっていったら「叩きに叩いたら、向こうからすり寄ってきたんや」と言うことになったとのこと。(「野中広務差別と権力」魚住昭著より)

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